そろそろマイホームが欲しいと思ってご相談頂いた30代のK様ご夫婦のケースです。

お子さんが生まれてアパートも狭く感じたのでゆったりと暮らすことができる一戸建てを希望されていました。ただ、マイホームを購入するのは人生で初めてでよくわかならいので、まずはイメージを掴むためにハウジングセンターへ見学に行ったそうです。そこで、あるハウスメーカーで購入予算がいくらまでなら大丈夫か診断してくれるFPサービスがあるので受けてみませんか？と提案され、とりあえず受けてみたそうです。そのサービスを受けた結果、想像していた金額の1,000万円以上高い金額でも大丈夫という結果を示されたそうです。ただ、この結果を本当に信じても良いのか不安になり、私のお客様を通じてご紹介を受け相談に至りました。

私も同様に可能な購入予算の診断をしたところ、先ほどのハウスメーカーのFPサービスで伝えられた金額では将来的に家計に無理が生じる可能性があることが判明しました。当然、家計のやり繰り次第では将来の家計の状況というのは変わりますが、想定するライフプランでいくと行き詰まる可能性がありました。

実はこういったケースはよくあります。ハウスメーカーなど商品の売り手が紹介するサービスは当然、自社の商品を買ってもらうために提供します。そして、そこで登場するサービスはそれを成し遂げるための1つの手段であるため、FPサービスもそのハウスメーカーが売りたい金額でも大丈夫ですよという背中を押す役割を果たすようになっていることも少なくありません。

私も以前、某ハウスメーカーの依頼で購入予算の診断の対応をした時に「何とか〇〇〇〇万円の予算でも大丈夫です」という結果に持っていって下さいと何回も言われたことがあります。ただ、私は性格柄ウソはつきたくないため、正直に診断した結果問題がなければそのように伝えますし、問題があればそれも正直に伝えますと言って対応したらそのハウスメーカーには二度と呼ばれなくなりました（笑）

結局、ご相談頂いた30代のご夫婦は純粋に本音で伝えてくれた私に対して非常に喜んで頂き、無理のない購入予算を基にして安心してマイホームの購入に踏み切ることができるととても喜んで頂きました。

子供が生まれて家族が増え、もしもの時に家族が困らないように保険にしっかり入っておきたいということでご相談頂いたN様ご夫婦のケースです。私のお客様を通じてご紹介を受け相談に至りました。私に相談する前にショッピングモール内にある保険ショップで一度相談をされたとのことでした。ただ、そこではショップの人がオススメはこれですという感じで一方的に商品を勧めてきたとのことでした。今の時代は資産運用が当たり前で、保険だけど資産運用もできて〇〇年後には〇〇〇万円くらい戻ってくる商品ですとオススメされたそうです。提案された資料を見せて頂いたところ、死亡保険の商品で保険金額が700万円になっていましたが、なぜ700万円なのかはほぼ説明がなくN様も理解していませんでした。

先ほどのような商品は特に保険ショップやマネーセミナーなどを経由してよく販売されているようです。私も保険を扱う立場上、どのような保険を販売したら売り手にとってメリットが高いかはよくわかっています。先ほどのような商品を販売した人はかなりおいしい思いをしていることも知っています。

私の保険に対する考え方は、保険商品はあくまで保障を得るために加入するものということです。そして、日本には世界でもトップクラスの公的保障があり、任意に加入する民間の保険はあくまでその補完的な位置づけであるということです。

言い換えれば、公的保障で足りるのであればわざわざ加入する必要はないということです。

また、先ほどのように家族が困らないようにという前提のもとで保険を検討しているのに資産運用の視点が先行してしまっているのは優先順位がおかしいです。保険商品でも目的によっては資産運用として有益なものもあります。しかし、ほとんどの商品は保険の機能を維持するためのコストも結構かかるため、資産運用を優先したいという場合には運用効果を悪くしてしまう側面があります。

N様ご夫婦はあくまでもしもの時にお金に困らないように保障をしっかり確保することが最優先であったため、公的保障も踏まえた上で必要な保障を確認した上で純粋に無駄のないプランをご案内し、それを採用され、とても喜んで頂きました。

マイホームの購入に向けてご相談頂いた30代のI様ご夫婦のケースです。私のお客様を通じてご紹介を受け相談に至りました。

住宅の計画自体は方向性が決まっているが、住宅ローンのことはよくわからないまま今に至っているとのことでした。住宅業者の担当者から、今は金利が低いし毎月の返済は家賃とそれほど大きく変わらない金額になるので変動金利で良いのではないか？という話をされていたようです。ただ、I様ご夫婦は変動金利の仕組みもわからず、返済額が安くできるという認識くらいしかなかったようで、本当に変動金利で組んでしまって良いのかは不安に思っていたようです。

そこで、そもそも金利体系にはどういったものがあり、それぞれどのような特徴があり、どれくらいの金利水準であるかなど、一通り全体像を把握して頂きました。また、住宅ローンを組むことで住宅ローン控除の適用があるため、それとの関連性などもお話をしました。

その中で、そもそもどのような金利体系を選ぶと住宅ローンの返済額がいくらくらいになるのかはわかるが、例えば変動金利で組んだ場合に、仮に将来返済額が上がった時にやり繰りができるのかなど、今後のライフプランも踏まえて把握しないと不安が払拭できないということで、ライフプランニングの実施を希望されました。

ライフプランニングを実施し、ご自身のお考えなども一通り整理した結果、最終的には変動金利で組むことがI様ご夫婦にとって納得のいくものであるという結論に至りました。

相談前は変動金利の仕組みもよくわかならい状態でありましたが、相談後は変動金利はもちろん、他の金利体系の理解や今後のライフプランも踏まえた上で結論を出すことができたことに大変満足されていました。